来満さまのつぶやき

2016.09.30

十和田湖 ヒメマスの産卵 ぜひ ご覧あれ!

あなたが、もし、50歳以上であったなら、小学校の国語の教科書に
「十和田のひめます」というお話が載っていたことを覚えていることでしょう。
そうです、魚の棲むことができなかった十和田湖に「和井内貞行」が
ヒメマスの養殖に成功する話です。

1858年、鹿角郡毛馬内(現鹿角市)に生まれた、貞行は妻である
カツとともに、全財産を金に換えてでも十和田湖に魚をという一念のもと、
北海道の支笏湖に回帰性のあるマス「ガバチェッポ」の存在にたどりつき、
1903
年、その孵化に成功、「和井内マス」と名付け放流した。
しかし、待てども、待てども回帰しないマス。貧困と失望にあえぎ苦しむ二人。
ところが、2年後の秋、二人は銀鱗を躍らせ成魚となったマスが回帰する姿を、
ついに目の当たりにすることになる。夢にみていた養殖は成功した。
涙で抱き合う貞行とカツ、十和田湖が魚の棲む湖となった瞬間である。

さて、季節は秋、今がまさに最盛期。
ヒメマスの回帰性を利用し戻ってきたヒメマスを採捕、孵化場で人工的に
産卵させる。
有精の卵はやがて40日ほどで孵化、5センチほどに育ったころ湖に放流される。
放流された稚魚は2年ほどすると成魚となり、産卵のため本能的に孵化場を
目指して戻ってきて、湖の岸から繋がる孵化場までの細く急な魚道を我先に、
表現は悪いが、まさに「ウジャ・ウジャ」と重なり合ってのぼっていく。
そして、湖から魚道に入りきれないマスが、入り口付近にびっしりと
集まって、飛び跳ね、身を重ね合わさる様は、まさに、驚愕の一語に尽きる。

来満さまだって 少し 気持ちが悪くなるほどの すさまじい光景である
孵化場から 来満さまのホテル鹿角まで 車で30分
みなさまも ぜひ一度 あなた自身の目で 見てほしい すごいですよ~

*写真はあと20日もすると鮮やかな紅葉になる十和田湖。
そして、赤色模様のメス、大量の魚影、我先にとのぼる魚道のヒメマス。

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