2016.10.28
「きりたんぽ(切蒲英)」の一番おいしい季節がやって来た。
炊き上げた「あきたこまち」の新米をザクッとつぶす、これを半殺しという。
そして、焦げ目がつく程度に、杉の棒に巻きつけて焼いて「たんぽ」ができる。
これを棒から外して切る。これで「きりたんぽ」となる。
そもそも語源はといえば、「たんぽ」とは稽古用の槍の穂先を綿でまるめて
布で包んだものをいうそうだが、半殺しを杉に巻きつけた様が
この「たんぽ」に似ているのでそうなったのだとも、蒲の穂に似ているから
そうなったとのだもいわれる。
また、食するようになった謂れは、山に入ったマタギが山鳥や山菜などの
持ち帰った食材に、コメの半殺しをまるめて焼いたものを一緒に鍋に入れ、
煮込んで食したことだが始まりだといわれている。
「きりたんぽ」は秋田県鹿角地方発祥の郷土料理であるが今や全国区である。
比内地鶏(原種の比内鶏は天然記念物)のガラを出汁にとったスープに、
醤油ベースの味つけをし、、ごぼう・マイタケ・糸こんにゃく・ネギ・
比内地鶏肉と「きりたんぽ」を一緒に煮込む。程よくなったところでセリを
投入する。これが鍋全体の味を引き立てる。
そして、口をすぼめて、ふうふうして食べる。とても美味しい。
同じやり方で、半殺しをまるめて焼いたものを入れる鍋もある。これは
「だまっこ鍋」といわれ、簡単にできることからこの辺の家庭では
よく食べられているとのことだ。
さて、ホテル鹿角では、朝食に、大鍋で「だまっこ鍋」を出している。
また、「きりたんぽ鍋」は夕食の定番料理として食卓を飾る。
今の季節は「採れたての、あきたこまちの新米で作った、きりたんぽ」が
食せる。
発祥の地・鹿角ならではの本物の味、来満さまも堪なく好きな味、
ぜひ味わって~
ホテル鹿角でお待ちしていますよ~
※このお料理はご夕食に提供している一例です
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