2019.01.12
鹿角の宝 紫根染と茜染の復活
鹿角の山野ではムラサキやアカネが豊富に自生しており、奈良時代からその根を使っての「紫根染」と「茜染」の技法が伝えられてきました。
江戸時代には藩の手厚い保護を受け産業として発展、鹿角の南部染は京紫、江戸紫にも増して優れた逸品と言われ朝廷や将軍への献上品としてももてはやされました。
明治になり化学染料が入ってくると紫は衰退し途絶えてしまいましたが、大正の始めに栗山文二郎がこれを復活、鹿角の紫根染と茜染は鮮やかに蘇ることとなりました。技は人間国宝となった文次郎から息子の文一郎に受け継がれましたが、100回を超える染の作業や長い年月を要することなどから、文次郎の没後には完全に絶えてしまいました。
しかし、鹿角の宝ともいえる「紫根染」「茜染」を今の時代に復活をさせたいと取り組む人がいます。鹿角在住の関幸子さんに拍手です。
(文責 来満さま 12-11)
温泉大浴場へのアプローチにある「鹿角の伝説や祭りや文化」の紹介パネル
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