2019.01.11
コモセの街並み 情緒豊かな毛馬内の盆踊り
雪の降る街、商人達は知恵を働かせ、行きかう人々のために「コモセ」といわれる深い軒先を設けた。
この「コモセ」が連なって残る毛馬内地区の一筋の通りに、篝火が焚かれる幻想的な雰囲気のなか、北国の夏の終わりを実感させる哀愁に満ちた笛と太鼓の調べと唄い手の唄に合わせて踊る、重要無形文化財「毛馬内の盆踊り」が伝承されている。
呼び太鼓のあと、京の念仏踊りの流れをくむ大の坂と南部の戦士たちを称えたといわれる甚句が唄われ、黒紋付きに水色の蹴出しの男と江戸褄などの晴れ着に鴇色の蹴出の女が手拭いで頬被りして踊る。その、優雅で繊細は手足捌きからは何とも堪らない情緒が漂う。
ところで、毛馬内は啄木の曾祖母のふる里。その想いは啄木に「青垣山を繞らせる、天さかる鹿角の国を偲ぶれば涙し流る」と彼の絶唱ともいえる詩を綴らせている。
(文責 来満さま 12-10)
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