2017.06.11
全国のホテルや旅館で活躍する調理師の団体のひとつである
松和会(会長 守屋泰祐氏)が100周年を迎えた。起源は大正初期、
松波新吉氏が包丁道の研究と会員相互の親睦のため、門下生とともに創立した
月曜会とされる。
現在、7代目にあたる守屋会長のもとでの活動は、単なる親睦にとどまらず、
技術の研鑽のための教育や新しい調理器具の活用などに積極的に
取り組んでいる。
このことは、人材不足が緊急の課題となっているホテルや旅館においては、
松和会の調理師を採用する大きなメリットともなっている。
さて、日本料理は2013年12月「ユネスコ無形文化遺産」に登録された。
山海や里の幸が豊富な我が国では、新鮮で様々な食材が揃い、その素材を生
かした日本料理は、自然の美しさや季節の移ろいを、目でも楽しませて
くれるが、ヘルシーでもあり、栄養のバランスにも優れている。
また、なんといっても日本料理は、お正月やお祭り、冠婚葬祭など日本人の
日常生活の密接な繋がりを通して、独自に育まれてきた食の文化は日本が
世界に誇れる貴重な財産といえる。
伝統を受け継ぎつつ、新たな日本料理の魅力を創造することも求められる。
熟達の洗練された料理人の必要性は益々、高まってきているのである。
現在、来満さまのホテルでは松和会との直接的な接点はないが、来満さまは
守屋会長と30年近い親交があることで100周年祝賀会に出席をしてきた。
祝賀会は、全国の調理師団体、ホテル、旅館など関係のある方々の他に、
日本料理を愛する著名人も多く参集した和やかで華やかなひとときであった。
写真左から
挨拶する守屋会長
ホテル鹿角の会席料理の一例
登壇の調理師のうち左から3番目は大臣表彰された富士屋ホテルチェーンの
元井 哲也 山梨事業所総料理長
Copyright © 2016 Hotel Kazuno All Rights Reserved.