来満さまのつぶやき

2018.03.21

戦国の美談「敵に塩をおくる」                       信玄と謙信の時代から今に続く企業のお話

戦国美談として語り継がれてきた「敵に塩をおくる」との諺は、駿河の今川氏と
相模の北条氏による永禄10
(1567)年の「塩留め」に因ります。両氏による
「塩留め」は甲斐の領民に塩飢饉の困苦を与えました。上杉御年譜には、
北条氏真から書状にて「塩留め」への同調を求められるも、
「任道に背かば、末代の臭声逃れ難し。前々如く信玄領地に塩を可入となり」と
記されており、この際、武田信玄公の命にて上杉謙信公が支配する越後の塩の
移入にあたったのが「塩屋孫左衛門」でした。一行が松本を経由して甲府に
帰着したのが永禄11
(1568)年1月14日。この功に対し、信玄公より甲州金
「露一両金」に刻印されていた「吉」の字を屋号として充許され「吉字屋」が
誕生してから450
年を迎えることができました。と、3月18日に開催された
創業450
年を祝う会における18代当主高野孫左衛門氏はあいさつの冒頭で語った。

さて、吉字屋の当主は、越後からの塩の移入を縁として塩業を家業とした初代
孫左衛門から、18
代にわたり「孫左衛門」を襲名し続けてきた。
そして、その生業は石油の販売(シェル石油の給油所)・自動車の販売
(山梨トヨペット)・LPG
販売・日本初の太陽光発電への取り組みなど
常に時代を先取りする形で新たな事業を展開、人々の生活をサポートする
山梨のリーディングカンパニーとして揺るぎない立場を築いている。

一方で、山梨県における文化や教育といった分野での貢献も見逃せない。県内初の
ラジオ局や情報科学専門学校、ミレーの種を蒔く人を収蔵する県立美術館など
多くの設立に参画、そして、現在でもロータリークラブ
(17
代、18代はガバナーとして活躍)での奉仕活動、お茶を楽しむ淡交会
(裏千家)の代表、福祉施設の訪問などを通して意義ある活動を継続している。
また、「吉字屋の屋敷神様」といわれる柳町大神宮では2
月の節分祭など大規模な
イベントも主催し、地元の人々に親しまれている。

ところで、18代当主「高野孫左衛門」氏もかつての当主と同様に人格者であり、
来満さまも心から尊敬の念を抱いている。
「最古にして最新たれ 根深ければ枝茂し 源遠ければ流れ長し」は、吉字屋が
辿った450
年とこれからが結集された家訓と聞く。

写真は甲府富士屋ホテルで開催された祝賀会の様子と18代当主夫妻

  

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