来満さまのつぶやき

2018.03.12

馬術で八ヶ岳山麓から世界を目指した男                                  石黒建吉氏の自叙伝出版祝賀会が開催された

馬を愛し慈しみ、馬とともに戦いながら生きてきた男「石黒建吉」が自分の
生きざまを綴った自叙伝「ホースマン・八ヶ岳山麓から世界へ」を出版した。
そして、去る3
月8日、彼の功績を讃えるためと出版を祝う為に、300名近い人々が
山梨を代表するホテル、甲府富士屋ホテルに集った。当日の会場には、粋で
洒落た石黒氏に相応しいアレンジがなされていたが、馬に寄せた暖かな心根を
感じさせるアットホームな雰囲気も漂う何とも心地よい空間が演出されていた。

さて、彼は1946年に愛知県に生まれた。10歳の時、兄に連れられて行った
乗馬クラブで「静かな泉のように澄んだ馬の目の輝き」魅せられて、やがて、
中・高校を馬術部で過ごすことになる。そして、高校3
年の時に開催された
東京オリンピックの馬術競技を見るや、自分の将来にオリンピック出場の夢を
大きく膨らませていったのである。

立教大学に進んだ彼は夏季合宿の清里で運命の出会いを果たす。
それは、キープ協会のポールラッシュ博士との出会いであり、アメリカの
ディア・アンド・カンパニー社長夫人ヒュイット氏との出会いであった。彼の
才能を見出したヒュイット夫人はアメリカへの留学を打診する。ポール博士も
オリンピックという明確な言葉で励ます。そして、
彼は“Do your best and it must be first class”
 ポール博士の信条を胸に、
一流をめざしアメリカに発った。そして、才能を開花させた彼は、大学を
卒業するとポール博士のもとで働き、壮大な目標であったオリンピックの
出場を叶えた「モントリオール」へと突き進んでいったのだ。

オリンピック以後、彼は国体や国内の競技会で数々の優勝を飾るなど実績を
積み上げていく。そこにはニュージーランドで買い付けた鹿毛馬
「インパクト号」との、まさに人馬一体となった相互信頼があった。彼は
インパクト号の心を読みインパクト号もこれに答えた。そして、それは1986
年の
監督兼選手で出場した甲斐路(やまなし)国体で見事に結実、馬術競技団体優勝の
活躍もあり山梨県は天皇杯を獲得した。インパクト号はこの大会をもって現役を
引退したが、県を代表して天皇杯を受け取る彼の雄姿を見届けたはずだ。

その後、指導者の道を歩むこととなった石黒氏は監督として、
バルセロナオリンピックを経て、釜山でのアジア大会では団体金メダルを
獲得するなどの活躍を見せた。
そして、彼は今、彼を育ててくれた八ヶ岳山麓で馬に寄り添い、
馬に語らいながら、優しい奥様や孫たちに囲まれた楽しい日々を送っている。

来満さまは、彼の大学の同期として祝賀会に出席したが、道は違ったが同じ時代を
懸命に生きてきたことに感慨深いものを感じていた。
彼のこれからの人生に心からの拍手を送りたい。

写真は 当日の出版記念祝賀会の様子
石黒氏を真ん中に奥様と日本の観光カリスマとして著名な
清里・萌木の村の舩木上次氏

新着記事

月間アーカイブ

ベストレート宣言

公式サイトからのご予約が最安値!

お電話でのご予約

0186-30-4111

受付時間9:00~18:00

株式会社ホテル鹿角
〒018-5421 秋田県鹿角市十和田大湯字中谷地5-1
TEL:0186-30-4111(受付時間 9:00~18:00)
FAX:0186-37-4000

プライバシーポリシー